臨床病理部・中央検査部

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  • 部門の紹介

    臨床病理部・中央検査部

    理念

    1. 迅速かつ正確な検査データを提供します。
    2. 臨床検査技師として技術の向上に努めます。
    3. 患者さまに誠実で思いやりのある対応に努めます。
    4. 他部門との連携を図り、医療事故防止に努めます。

    業務内容

    臨床検査は患者さまの病状を正しく診断したり、治療方針の決定やその効果を知るために重要な役割を担っています。検査部は以下の専門分野に分かれています。

    血液化学検査室 採血・一般検査室 生理機能検査室
    輸血検査室 細菌検査室 病理検査室

    特色

    勤務体制

    平成9年11月から日直・当直体制をとり、緊急検査に24時間対応しています。
    また平成18年からは早出体制をとり早朝検査を実施することで、入院はもちろん外来検査結果を迅速に提供することにより、診療の効率化に役立っています。

    情報のシステム化

    中央検査部全ての部門がシステム化を導入し、ペーパーレスで運用できるようになり、あらゆる検査結果が電子カルテ端末より閲覧可能となっています。

    知識と技術の向上

    学会・研修会の参加

    認定検査技師の資格取得などを通じて、知識・技術の向上また、チーム医療への貢献等に役立てています。

    取得している認定資格

    1. 細胞検査士
    2. 認定輸血検査技師
    3. 緊急臨床検査士
    4. 医療情報技師
    5. 二級臨床検査士
    6. 日本糖尿病療養指導士
    7. 超音波検査士(循環器、消化器、体表、血管、健診)
    8. 認定心電検査技師
    9. 血管診療技師
  • 血液化学検査室

    血液検査室

    血液検査は、貧血や白血病、紫斑病などの血液の病気の診断だけでなく、体の中の状態を把握する基本的な検査の一つです。

    血液検査

    全自動血球分析装置を使用して、赤血球数、白血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板数、網状赤血球数の測定および白血球分類を行っています。また塗抹標本作製装置により作製した血液標本を顕微鏡で観察し、白血球分類のほか血液細胞の形態、幼弱細胞や異常細胞の有無を調べます。

    骨髄穿刺検査

    血液細胞は、骨の中にある骨髄という組織で造られて血液に出てきます。
    骨髄から採取した骨髄液を染色し、顕微鏡で細胞を調べ、血液の病気の診断に役立てます。

    化学検査室

    化学検査室では生化学検査・免疫検査を行っています。
    これらの検査は、血液や尿、体液等に含まれる成分を分析し、各種臓器の機能、病気の診断補助、治療効果の判定に役立っています。
    また、機器のメンテナンスや精度管理を毎日行ない、正確かつ迅速なデータの報告に努めています。

    生化学検査

    生化学検査は、酵素、蛋白、脂質、血中薬物濃度、糖尿病検査(ヘモグロビンA1c)、血液ガス分析等の検査を行なっています。

    免疫検査

    免疫検査

    免疫検査は、肝炎や梅毒などの感染症の検査、腫瘍マーカー、心筋マーカー、甲状腺機能の検査等を行っています。

  • 採血・一般検査室

    中央検査部外来受付

    中央検査部外来受付

    受付に来られた患者さまは、自動受付機に診察券を通していただくか、検査用紙等にあるバーコードをかざして読み取らせ受付をしてください。自動受付機による検査受付は、午前8時15分から開始し、受付順に整理番号票を発行します。(※平成28年9月30日から1階採血室・生理機能検査の受付に自動受付機を導入いたしました。従来の事前の番号札配布は廃止しました。)検査内容により順番が前後することがあります。また、尿・便・その他の容器もお渡ししています。

    血液検査

    血液検査

    検査技師が採血を行なっています。そのため、採血量や凝固の確認がその場でできます医師からの採血項目追加の時も、検体検査部門(血液を使った検査部門)との連携で再採血しなくてすむようにします。
    複数の科から採血の指示があった場合、重複項目などを確認し、必要最低量の採血を実施しています。
    他に、待ち時間が少なくなるよう努力し、採血の技術の向上に日々努めています。また、患者さまの状態に応じてアルコール消毒でかぶれたことのある方には他の消毒薬を使用します。車椅子の患者さまも車椅子に座ったまま採血を行えます。

    一般検査

    各種の専門的検査の前にスクリーニングとして行う検査を一般検査と言います。

    検査内容

    1. 検尿(定性・沈渣)
    2. 検便(免疫法)
    3. 蟯虫検査
    4. 穿刺液検査(髄液・腹水・胸水・関節液など)
    5. 妊娠反応検査
    6. 精液検査

    尿検査は、腎臓や膀胱の異常の有無を調べたり、身体の代謝を知ることができます。
    便検査は、便の中に血液が混じってないか、寄生虫がいないかを調べます。穿刺液検査では、髄膜炎の診断や、経過観察に必要な髄液検査や体腔内に貯蓄した腹水・胸水を穿刺して、各種疾患の診断に役立てています。

  • 生理機能検査室

    生理機能検査とは医師の指示のもとに患者さまに臨床検査技師が直接に接し、身体の構造や機能に関する様々な情報を専用の機器で読み込み解析する検査です。
    当検査室では患者さまのプライバシー保護のため、ベッドごとに区切りを設けています。また、緊張や不安を与えることなく常に患者さまの立場にたった環境作りを目指しています。

    心電図検査

    心電図検査は手首、足首、胸部に電極を付け、心筋が活動したときに生じる微弱な電気信号の変化を曲線として記録したものです。
    ただし、心電図だけから疾病の診断を行うことは極めて困難です。心疾患の異常のある方でも正常を呈することがあり、正常な人が非特異的異常を示すこともあります。心疾患の診断には病歴や理学的所見、他の検査において総合的に評価されなければなりません。
    なお当検査室では他に潜在性不整脈や狭心症の発見のために運動負荷検査やホルター心電図検査も行なっています。

    血圧脈波検査(CAVI・ABI)

    血圧脈波検査は血管年齢が推定できる検査です。両腕、両足に血圧カフを巻き、血圧と脈波を測定し、血管のつまり具合と血管の硬さ(動脈硬化)の程度を調べます。

    超音波検査

    超音波検査

    超音波とは『人の耳で聞くことを目的にしないようなレベルの音の領域』を意味しています。
    超音波検査では、このような超音波を体表から体内に送り、各所で反射した超音波を捉え、その信号から生体内部を画像として描出します。
    患者さまに苦痛を与えず、侵襲もなく、さまざまな臓器をリアルタイムに検査できます。
    当検査室では主に心臓、腹部、血管(頸動脈、下肢動脈・静脈)を対象とした検査を行なっています。

    脳波検査

    脳波検査

    脳波検査とは、数10μVの微弱な脳の活動電位を頭皮上から記録したものであります。
    検査室内は防音、明るさ、空調など環境に配慮し、患者さまがリラックスした状態で検査を受けていただけるよう努めています。
    検査の時には頭皮に糊状のペーストを貼り付けて検査を行います。検査終了後には洗髪してお帰りいただけるように洗髪台も完備しています。

    その他、各診療科に応じた呼吸機能検査、自律神経機能検査、人工ペースメーカー機能の評価、脳幹部で音が聞こえているのかを測定する聴性脳幹反応(ABR)も行なっています。

  • 輸血検査室

    輸血検査室は、血液型検査、不規則抗体スクリーニング検査、輸血前に行われる交差適合試験などの検査を行なう部門です。また患者さまから預かった大切な自己血の保管管理も行っています。当院では、電子カルテシステムと直結した自動分析装置を用いてヒューマンエラーと輸血過誤防止に努めています。

    血液型検査

    血液型はオモテ試験(赤血球上に存在する抗原の有無を調べる)とウラ試験(血清中に規則的に存在する抗体の有無を調べる)を行い総合的に判定します。血液型は総合判定の結果からA型/O型/B型/AB型の4グループに分けられます。ごくまれにこれら4グループに属さない方も存在します。

    不規則抗体スクリーニング検査

    前もって調べる事により不適合輸血の防止や新生児溶血疾患の防止を行う検査です。不規則抗体を持っている人は少数ですが、輸血や妊娠により抗体を産生することもあります。

    交差適合試験

    輸血前に患者さまご本人と輸血する赤血球製剤が適合するか調べる検査です。
    輸血製剤は、赤血球製剤だけではなく、血小板・新鮮凍結血漿など病態に応じた製剤が使用されます。

    輸血後感染症検査への取り組み

    輸血による感染のリスクは近年少なくなっています。しかし、完全に防ぐ事はできません。そこで、輸血後の一定期間後に推奨された感染症検査(B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、HIV)を受けて頂く事が可能です。当院で輸血を受けられ、輸血後感染症検査を受けることに同意が得られた患者さまには輸血後3ヶ月を目処に検査を受けて頂ける準備をしています。

  • 細菌検査室

    顕微鏡観察

    採取された尿・便・喀痰などを染色し顕微鏡で観察します。

    培養同定検査・薬剤感受性検査

    1晩以上培養を行った後、感染症の原因となっている細菌を同定(細菌の種類を確定)し、治療に適切な薬剤選択の参考になる検査を実施します。

    迅速検査査

    一部のウィルスや細菌は、検査キットを用いておおむね30分程度で抗原を検出することができます。インフルエンザウィルスなど。

    感染対策

    ICT(感染対策チーム)活動に、2001年発足当初よりメンバーとして積極的に参加しています。ICTの役割は、院内感染の発生状況を把握し、適切な措置を講じること、また、対策が確実に行われるように教育を行い、感染率を下げることであり、細菌検査室では原因菌の発生状況がいち早く把握できるため、感染管理認定看護師をはじめとしたメンバーに各種情報を提供し院内感染防止や感染拡大防止に努めています。

    環境検査

    環境検査

    院内感染防止のため、内視鏡洗浄器水質検査・給湯などの水質検査・栄養部検便検査などを実施しています。

  • 病理検査室

    患者さまが病院に来院されると、適切な治療のために適切な診断が必要となります。《病理診断》は患者さまの治療の根幹となる最終診断として大きな役割を果たします。

    病理診断

    1. 組織診断(生検組織診断・・・手術などで摘出された臓器・組織の診断)
    2. 細胞検査

    患者さまのからだより採取された病変の組織や細胞から顕微鏡標本を作製します。
    病理検査においては、病理標本作成は臨床検査技師が行ない、病理診断は日本病理学会が認定した専門病理医が行なっています。

    (日本病理学会認定施設 認定番号 第5059号)細胞診検査においては、日本臨床細胞学会認定の細胞検査士がスクリーニング検査をし、専門の細胞診断医が最終診断を行なっています。

    (日本臨床細胞学会認定施設 認定番号 第0210号)病理診断、細胞診断は、臨床医(主治医)に報告され、治療にいかされます。

    日本臨床衛生検査技師学会 精度管理事業、日本臨床細胞学会 精度管理事業に参加し検査精度の向上に努め、例年100%の成績を収めています。

    臨床病理部の業務

    組織診断

    1)生検組織診断

    治療方針を決定するために、胃・大腸や肺の内視鏡検査を行った際に病変の一部を採取、また皮膚、子宮頸部、乳腺などにできた病変の一部に針を穿刺、あるいは、メスなどで切り取った組織を標本にします。この検査を生検(内視鏡生検、皮膚生検、乳腺針生検など)といい、その診断を生検組織診断と呼びます。癌の有無、手術の必要性、治療の選択などに有用な検査です

    2)手術などで摘出された臓器・組織の診断

    摘出された臓器・組織は、病理医が肉眼で病変の部位、大きさ、性状、広がりなどを確認し、診断に必要な部分を標本にするために切り出します。臨床検査技師が、顕微鏡標本を作製します。病理医が標本を顕微鏡で観察し、癌の有無、病変の広がり、浸潤、進行具合などを診断、手術で病変が全て採取できたのか、追加治療の必要性、癌の場合、腫瘍の性格、転移の有無などの情報を臨床医に報告し、治療方針の決定に役立てます。

    3)術中迅速診断

    病変が体の深部にあるために生検が困難な場合、手術前に病理診断ができない場合などに、手術中に病変の病理診断を行なうのが術中迅速診断です。手術中に採取された病変組織を急速に凍結し、顕微鏡標本を作製し、10から30分以内に病理診断が行われます。診断結果は執刀医に連絡され、手術方針が決定されます。また、臓器・組織の断端の癌の有無、癌の転移が疑われる部分を調べて手術で切除する範囲を決めたりする時にも役立ちます。

    細胞診検査

    細胞診検査は、患者さまのからだから採取した検査検体の中の細胞を顕微鏡で観察し、細胞診断を行います。
    肺癌や膀胱癌では喀痰や尿の中に癌細胞が混じることがあり、子宮癌検診では子宮頸部から細胞を擦り採り、乳腺や甲状腺などの検査では腫瘤や腫瘍に細い針を刺して細胞を採取し、癌の有無や病変の細胞診断を行います。

    病理解剖

    ご遺族の承諾のもとに、病死された患者さまのご遺体を解剖させていただくのが病理解剖で、剖検ともよばれます。生前の診断は正しかったのか、病気の進行具合はどの程度であったのか、治療は適切であったのか、治療効果はどうであったのか、死因は何か、といったことを検査・検討します。病理解剖の結果が蓄積されることにより他の方法では得難い医学の進歩への貢献が期待されます。