地域連携クリティカルパス
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地域連携クリティカルパスとは
地域連携クリティカルパス(地域連携パス)は、かかりつけ医と市立病院の医師が共同して、共通の治療計画書(地域連携診療計画書)により患者さまの治療を行うシステムのことです。
地域連携パスのメリット |
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平成20年3月策定の「大阪府保険医療計画」に、医療機関の連携を図り良質の医療を適切に提供するために、4疾病(がん・脳卒中・急性心筋梗塞・糖尿病)について、地域連携パスを推進することが明記されました。
大阪府では、がんについては府全体でパスの様式を作成し、他の3疾病は二次医療圏で保健所が事務局となり取り組みを進めています。
当院でも、がんの地域連携パスを実際に運用し、開業医(かかりつけ医)と共同で診療しています。
連携手帳(又は冊子)で診療に関する情報を共有します
地域連携パスでの治療を受けられる方には連携手帳(又は冊子)をお渡ししています。
この手帳は、対象となる患者さまの治療に使われることを目的に作成されたものです。かかりつけ医と市立病院の医師が、役割分担を含め診療内容について手帳を基に患者さまに提示・説明することにより、患者さまに安心して医療を受けていただけることができます。
患者さま、かかりつけ医、市立病院のそれぞれが、この手帳に必要事項を記載し、情報共有、情報交換を行います。
医療機関に受診の際には、必ず連携手帳を持参してください。かかりつけ医や市立病院以外の医療機関にかかる場合でも、手帳を提示することで、現在の患者さまの状態を把握できるとともに、検査や投薬の重複を避けることができます。
がん診療地域連携パス
がん診療地域連携パスは、がんの手術などの専門的な治療を行った後に、かかりつけ医と市立病院が共同して診療を行うための5年先までの診療計画をまとめたものです。
この診療計画を連携手帳として患者さまにお渡ししています。患者さまは、この手帳を「私のカルテ」としてお持ちいただくことで、「いつ」「どこで」「どんな」診察や検査を受ければよいかがわかります。また、かかりつけ医と市立病院の医師が患者さまの治療経過を共有でき、検査などの重複が避けられ、より適切な診療が可能になります。
地域連携診療計画の一例(大腸がん)
がん診療地域連携パスの対象となる疾患
当院では現在、次の5つの疾患で連携パスを作成し運用しています。
- 大腸がん
- 胃がん
- 肺がん
- 前立腺がん
- 膀胱がん
がん診療地域連携パスでの診療の流れ
脳卒中地域連携パス
脳卒中地域連携パスは、急性期を担う計画管理病院と回復期を担う市立病院及び維持期を担うかかりつけ医等が連携し、計画書と脳卒中ノートをもとに、患者さまに切れ目なく効果的な医療を提供しようとする仕組みです。
現在、豊能医療圏内では計画管理病院と回復期を担う病院との間でパスが運用されています。また、維持期を担う医療機関等との連携も開始されています。