地域医療支援病院

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地域医療支援病院

• 地域医療支援病院とは

  患者さんは身近な地域の「かかりつけ医」から医療を提供されることが望ましいという観点から、地域における第一線の医療を担う「かかりつけ医」に対して、紹介患者さんへの医療の提供や施設の共同利用などの支援を行い、地域医療の充実を図る病院として、大阪府知事から承認された病院のことです。

  

• 地域完結型の医療をめざして

  一昔前は、大病院に行くことで、ある程度の病気に対応でき、かかり始めから治るまで診てもらえる「病院完結型医療」が中心でした。

  しかし、医療技術の進歩に伴い医療の高度・専門化がすすむとともに、患者さんのニーズも多様化してきたことから、1つの病院で全ての病気に対応することが難しくなってきました。 また、医療費の高騰に伴い、効率的な医療を行うことも求められています。

  そのため、病気やけがの日常的な診療や健康管理上のアドバイスは「かかりつけ医」が受け持ち、高度な検査や専門外来、入院治療、救急医療は市立病院などの地域の基幹病院が担い、より高度な医療が必要な場合は大学病院などの特定機能病院に診療を依頼します。

  また、急性期の治療が終了し、病状が安定した場合は、「かかりつけ医」などの地域の医療機関でその後の診療を受け持っていただきます。

  このように、それぞれの医療機関が各々の専門性を活かした診療を行いながら、医療機関全体が相互に連携することで、地域全体が一つの病院としての機能を持ち、切れ目のない医療を提供する体制を「地域完結型の医療体制」と言われています。これにより、症状に応じた専門的な治療を受けることができるとともに、重複した診療を避け、また診療費の負担も抑えることができます。

  この地域完結型医療の中心的役割を担う基幹病院が「地域医療支援病院」です。 箕面市立病院は、地域医療支援病院として、箕面市及びその周辺市域の住民の皆さんが病気になった時に安心して治療を受けていただけるように、地域医療の充実を図ってまいります。

  

• 地域医療支援病院の役割

  地域の医療機関との連携の推進

  かかりつけ医などからの紹介患者さんを積極的に受け入れています。また、病状が安定した後は、かかりつけ医のもとでその後の経過を診ていただきます。

  令和4年度は地域の医療機関から12,290名（紹介率63.2％）の紹介を受けるとともに、治療後には10,250名（逆紹介率52.7％）の方を地域の医療機関に逆紹介いたしました。 また、当院と協力して地域医療の充実を図る登録医療機関は令和5年4月30日現在で546機関となっています。

  病床及び医療機器等の共同利用

  かかりつけ医と当院の医師が共同して入院診療を行う「開放病床」や、当院の医療機器（CT、MRIなど）や施設（図書室、会議室など）の共同利用を推進しています。

  救急医療体制の充実

  2次救急医療機関として、入院が必要な救急患者を救急診療で24時間受け入れを行っています。

  地域の医療従事者の研修の実施

  地域の医療従事者のスキルアップを目指して、公開研修会や症例検討会を開催しています。

• 患者さんへのお願い

  当院は、地域医療支援病院として、かかりつけ医との役割分担により、高度な検査や専門外来、入院治療、救急医療を中心としています。 外来診療については、かかりつけ医から紹介いただいた方を優先的に診療いたします。

  初診時にはかかりつけ医からの紹介状をお持ちください。紹介状には、患者さんの病状やこれまでの治療経過、使用されているお薬などが記載されており、検査等の重複を避けるとともに、かかりつけ医からの切れ目のない適切な診療を行うことができます。 なお、紹介状をお持ちでない場合は、初診料加算金として7,700円（税込）を負担していただくことになりますのでご了承ください。（外科、整形外科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科は完全予約制となっており紹介状が必要です）

  当院で治療を受けておられる方で、病状の安定した方については、地域のかかりつけ医にご紹介させていただきます。その際には、当院での治療の経過や検査結果などを詳細に記載した紹介状をお渡しします。 なお、救急患者さんなど急を要する場合は、救急診療で24時間受け入れいたします。

  地域医療支援病院として、地域医療の充実を図る役割を担うため、ご理解とご協力をお願いいたします。