消化器内科

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    概要

    消化器内科は、胃腸・膵臓の病気、肝臓・胆道の病気を専門とした2つのグループで診療しています。消化器疾患は緊急入院の患者さんが多く、外科・放射線科と密接に連携をとりながら、迅速な診断・治療を行っています。

    専門外来は、2分野に分かれて診療しています。
    (1)胃腸センター (2)肝臓外来
    各専門外来は、予約診療のみですが、地域の診療所からは当日でも予約できます。
    初めて受診する場合や長く受診されていない場合には、できるだけ診療所の医師から紹介状をもらってください。診療所の医師は、当院の地域医療室を通じて簡単に予約をとることができ、適切な医師の時間枠を予約できます 。また、待ち時間も少なくてすみます。

    特色・方針・目標

    特色・方針

    消化器内科で入院となる病気で多いのは、憩室炎、虚血性腸炎、胆管炎・胆嚢炎です。
    「憩室炎」は、大腸の壁が袋状に外に飛び出すことでできる憩室で、細菌が繁殖して炎症を起こします。「虚血性腸炎」は、大腸に栄養をおくる動脈の血液の流れが悪くなり起こる病気です。「胆管炎・胆嚢炎」は、肝臓の中および外の胆汁を流す管や胆嚢に起こる炎症で、多くは管や胆嚢の中にできた石が原因で発症します。
    いずれも急に発症し、腹痛・発熱などの症状を伴う病気です。早急に病院を受診し、緊急での入院・加療が必要になってきます。憩室炎および虚血性腸炎に対しては、入院期間6日間の検査・治療等の計画をまとめたクリニカルパス(スケジュール)を作成し、各疾患で最適化した医療を提供しています。胆管炎・胆嚢炎は、抗生剤投与だけでなく、積極的に内視鏡・超音波を使って胆汁を消化管や体外に排泄したり、石を取り除く処置を行うなど、早期退院を目指した医療を提供しています。胆嚢炎は外科と連携し、積極的に腹腔鏡で胆嚢摘出術を行っています。

    目標

    消化器内科の内視鏡・超音波を使った診断・治療法はどんどん新しくなっています。消化器内科では、これからも最新の内視鏡機器・超音波機器を積極的に導入していき、より良質な医療を患者さんに提供していきたいと思います。

    その他の取り組み

    消化器内科の病気には悪性疾患も多く、代表は胃がん、大腸がん、肝がんです。早期の胃がん、大腸がんは、内視鏡を使って粘膜層にできたがんを粘膜層・粘膜下層までを剥がして切除しています(内視鏡的粘膜下層剥離術;ESD)。肝がんに対する治療は、ラジオ波焼灼術(がんに電極針を刺して高周波電流を通し発生した熱でがんを焼き固める治療)、肝動脈塞栓術(肝動脈にカテーテルを挿入して、抗がん剤を注入し、がんに栄養を送っている動脈を塞いでがんを壊死させる治療)を行っています。

    その他内視鏡を使って行う手術として、「内視鏡的胆道ステント留置術」「内視鏡的消化管止血術」があります。
    「内視鏡的胆道ステント留置術」は、胆石や腫瘍による胆道の狭窄で生じる黄疸や感染を治療する方法です。プラスチックや金属でできたステント(チューブ)を内視鏡を用いて胆道に留置し、胆汁の流れ道を確保することで早期に症状を改善できます。「内視鏡的消化管止血術」は胃・十二指腸潰瘍や肝硬変に伴う食道静脈瘤、また大腸の憩室からの出血に対し内視鏡を用いて止血する治療法です。多量に出血すると生命に関わるため、夜間・休日でも速やかに検査・治療が行えるよう、緊急検査の体勢を整えています。

    最近始めた検査・治療としては、消化管超音波内視鏡専用機による検査(内視鏡を使って消化管の内部から、超音波機器で膵臓や胆管の病変を調べる検査)を導入しました。また難治性腹水に対するCART(腹水ろ過濃縮再静注法)も一泊二日入院で行っています。

  • 検査・治療案内

    消化器内科で実施している(いない)検査・治療をご紹介しています。

    胃腸・膵臓

    ■実施している検査・治療

    【検査】
    1. 内視鏡(食道・胃・十二指腸・大腸)
    2. 内視鏡的膵管胆管造影(ERCP)
    3. 放射線科の協力の下に、MRI・MRCP・CT・3DバーチャルCT・造影エコー・血管造影などを用いて総合的に短時間で正確な診断治療を行います。
    4. 消化管超音波内視鏡
    5. 超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引法
    【治療】
    1. 食道・胃・十二指腸・大腸 粘膜切除(早期胃がん、早期大腸がん、ポリープなど)、ESD
    2. 内視鏡止血術

      • 食道・胃・十二指腸・潰瘍出血など(クリップ法、エタノール法、APCなど)
      • 食道・胃 静脈瘤破裂出血(静脈瘤硬化術、静脈瘤結紮術など)
    3. 内視鏡的異物除去(硬貨、薬剤パッケージ、ボタン電池、義歯など)
    4. 内視鏡的胆管結石採石術(乳頭切開法、乳頭バルーン拡張法など)
    5. 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術
    6. 内視鏡的胆管内瘻術(金属ステント、プラスティックチューブステント)
    7. 内視鏡的胃瘻造設
    8. 炎症性腸疾患治療(潰瘍性大腸炎、クローン病、腸結核、赤痢アメーバ症、ベーチェット病)
      症例により白血球除去療法、免疫調節療法などを行います。
    9. 癌化学療法
      最新の抗がん剤の併用、症例により動脈注射療法を行い、生活の質の向上を目指します。

    ■実施していない検査・治療

    【検査】
    1. 小腸内視鏡、カプセル内視鏡

    肝・胆道領域

    ■実施している検査・治療

    【検査】
    1. 腹部超音波検査…火曜日午前・水曜日午前・木曜日午前・金曜日午前
    2. 腹部造影超音波検査…月曜日午後・金曜日午前
    3. 肝生検、肝腫瘍生検…金曜日午後
    【治療】
    1. CART(腹水ろ過濃縮再静注法)・・・1泊2日入院
    2. 経皮的ラジオ波灼熱術(RFA)…金曜日午後
    3. 経皮的エタノール注入(PEIT)…金曜日午後
    4. 肝動脈塞栓術(TEA)…火曜日午前・木曜日午前
    5. 肝動脈内抗がん剤注入(TAI)…主にアイエーコールを動注…火曜日午前・木曜日午前
    6. 肝動脈内動注化学療法(リザーバー挿入)…火曜日午前・木曜日午前
    7. 経皮的胆管ドレナージ(PTCD)…適時
    8. 経皮的胆嚢ドレナージ(PTGBD)…適時
    9. 胆管内ステント留置術…火曜日午前・木曜日午前
    10. 肝膿瘍ドレナージ…適時

    消化器内科の平均在院日数

    令和4年度

    名称 ICD小分類 退院患者数 平均在院日数
    消化管感染症 A02,A04,A08,A09 25人 8日
    ウイルス性肝炎 B15-B18,B27 3人 5日
    食道癌 C15 19人 14日
    胃癌 C16 59人 10日
    結腸・直腸癌 C18,C20 59人 7日
    肝癌 C22 44人 13日
    胆道癌 C23,C24 25人 13日
    膵癌 C25 31人 11日
    潰瘍性大腸炎 K51 12人 17日
    胃・十二指腸潰瘍 K25,K26 35人 9日
    虚血性腸炎 K55 43人 7日
    イレウス・腸閉塞 K56 38人 9日
    大腸憩室炎・憩室出血 K57 99人 8日
    肝硬変・食道静脈瘤 K74,I81,I85 14人 11日
    胆道結石症・胆道炎 K80-K83 126人 10日
    急性膵炎 K85 16人 10日
    合計 1255人 11日

    ICDはWHO(世界保健機構)による疾病、傷害および死因統計のための分類で、わが国でも厚生統計に用いられている分類法です。
    さらに詳しい統計、過去の統計については診療実績をご覧ください。

  • 医師紹介

    中原 征則(なかはら まさのり)

    • 役職:消化器内科副理事兼主任部長、大阪大学医学部臨床教授
    • 専門分野:消化器(胃・腸・膵)
    • 卒業年月:平成4年3月
    • 担当医からのメッセージ

      主に消化管疾患を専門としています。よろしくお願いいたします。

    由良 守(ゆら まもる)

    • 役職:消化器内科部長・内科部長・内視鏡センター長
    • 専門分野:消化器(胃・腸・膵)
    • 卒業年月:平成6年3月

    担当医からのメッセージ

    消化器疾患(胃・腸・膵臓)の担当です。炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)の患者さんを多く診させてもらってます。

    水谷 昌代(みずたに まさよ)

    • 役職:消化器内科部長・内科部長
    • 専門分野:消化器(消化管)
    • 卒業年月:平成7年3月

    担当医からのメッセージ

    消化管の内視鏡治療を専門にしております。
    地域医療に貢献できるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。

    西原 彰浩(にしはら あきひろ)

    • 役職:消化器内科部長・内科部長
    • 専門分野:消化器(胃腸膵)
    • 卒業年月:平成11年3月

    担当医からのメッセージ

    消化器疾患(胃・腸・膵臓)の担当です。中でも消化器がんの内視鏡治療を専門としております。消化器がんは早期発見が重要ですが、そのためには内視鏡検査を受けていただかなければなりません。皆さんになるべく苦痛なく検査を受けていただけるよう、なお一層努力していきます。

    山北 剛史(やまきた つよし)

    • 役職:部長
    • 専門分野:消化器(胃・腸・膵)
    • 卒業年月:平成14年3月

    担当医からのメッセージ

    2008年4月からこちらに勤務させて頂いております。専門は消化器内科で、とくに消化管疾患を中心に診療させていただいております。これからも、箕面の地域医療に貢献できる様に努力していきますので、よろしくお願いします。

    山﨑 正美(やまざき まさみ)

    • 役職:医長
    • 専門分野:消化器(胃・腸・膵)
    • 卒業年月:平成15年3月

    担当医からのメッセージ

    主に消化管や胆膵疾患を中心に診療してます。地域の皆様に貢献できるよう頑張ります。

    森下 直紀(もりした なおき)

    • 役職:医長
    • 専門分野:消化器(肝・胆道)
    • 卒業年月:平成18年3月

    担当医からのメッセージ

    肝臓疾患を中心に診療しています。一人でも多く患者さんのお役に立てるよう努力していきますのでよろしくお願いします。

    平野 美樹(ひらの みき)

    • 役職:医員
    • 専門分野:消化器(肝・胆道)
    • 卒業年月:平成22年3月

    担当医からのメッセージ

    平成22年より当院で勤務させて頂いております。消化器疾患全般を診療しています。最適な医療を提供できるよう努めてまいります。

    賀来 嵩仁(かく たかひと)

    • 役職:医員
    • 専門分野:消化器一般
    • 卒業年月:平成28年3月

    担当医からのメッセージ

    2022年4月から当院で勤務させて頂いております。消化器疾患全般を診療しています。患者さんに寄り添った医療を提供できるよう努めてまいります。

    米田 菜穂子(よねだ なほこ)

    • 役職:医員
    • 専門分野:消化器
    • 卒業年月:平成30年3月

    担当医からのメッセージ

    消化器疾患全般を診療しています。地域の皆さんに貢献できるよう努めてまいります。

    山田 航(やまだ わたる)

    • 役職:レジデント
    • 専門分野:消化器
    • 卒業年月:平成31年3月

    担当医からのメッセージ

    消化器内科の山田と申します。北摂出身であり、地元に少しでも貢献できるよう勤めてまいります。よろしくお願いします。

    中村 慧(なかむら けい)

    • 役職:レジデント
    • 専門分野:消化器
    • 卒業年月:令和2年3月

    担当医からのメッセージ

    地域の皆様に寄り添った医療を提供できるよう、日々精進して参ります。

    石崎 晴也(いしざき はるや)

    • 役職:レジデント
    • 専門分野:消化器
    • 卒業年月:令和3年3月

    担当医からのメッセージ

    活気溢れる街と美しい自然とが調和した箕面市で勤務できることを光栄に思います。箕面市の医療に貢献できるよう、頑張りますので宜しくお願いいたします。