採用情報

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箕面市立病院HOME > 採用情報 > 【後期研修医】(消化器外科 レジデント)常勤

職場紹介

外科は、消化器外科(上部消化管、下部消化管、肝胆膵)、呼吸器外科、乳腺外科の5つの疾患専門チ-ムで構成されています。毎日早朝より外科全体のカンファレンスをおこなっています。前日の手術、緊急入院の症例検討をはじめ、その日一日の各人の業務を全員で認識、把握します。後期研修医は特定の疾患専門チ-ムに属することなく幅広い症例を主治医として担当します。その他に良性疾患の虫垂炎、鼠経ヘルニア、腸閉塞、腹膜炎手術などもたくさんの症例を経験することができます。

【後期研修医】(消化器外科 レジデント)常勤について

外科・消化器外科を目指す皆さんへ

病院長 岡義雄

消化器外科医の主な仕事は、癌の手術や救急疾患の緊急手術、胆石症や鼡径部ヘルニアなどの良性疾患の手術です。しかし、手術以外にも集中治療や栄養療法、感染症対策、緩和医療など幅広い領域に携わっています。全身を管理できる、魅力ある仕事です。命に関わる医療の要で、誇りある尊い仕事です。医療の目的は、「救命」、「日常復帰」、「幸福」と考えていますが、消化器外科医はそれに大きく寄与しています。身体的精神的な疲労は多少ありますが、やりがいのある仕事です



外科 主任部長 平尾隆文

私が大学を卒業し大阪大学第二外科教室(現:消化器外科教室)に入局した当時は17名の同期生がいました。大阪大学以外の他学出身者には入局試験があるほどの外科専攻医志望者が沢山いました。外科医は常に花形で、当時からテレビの医療関係ドラマも主人公は常に外科医でありました。
何故最近では外科、特に消化器外科専攻医希望者が激減しているのでしょうか?
専門医資格を取得するのに時間を要すること、生涯労働時間が短いこと、勤務時間が長いこと(ワークライフバランスが十分に考慮されていない)、給与が勤務量に見合ってないこと、医療訴訟のリスクが高いこと、などが理由としてあげられます。
一方で、どうしても消化器外科医になりたいという強い意思をもつ専攻医もいます。自分の技量が問われ、自分の手で治していることがわかりやすいこと、しんどい勤務ではあるが、それ以上にやりがいを感じることができることなどが理由です。
そのような強い意思を持って、是非当院で外科・消化器外科専攻医の研修をおこなっていきませんか?私たち外科スタッフは心からお待ちしております。

募集要項

外科主任部長平尾にまずはご連絡ください。
ご説明させていただきます。

外科・消化器外科の特色

1.充実している指導医 専門医

各疾患専門チームには多くの症例経験を積んできた指導医と、活気ある中堅から若手の専門医が一丸となって外科、消化器外科専門医をめざす専攻医の指導に当たっています。小児外科疾患も指導医専門医から学ぶことができ、他病院に出向することなく外科専門医の手術経験数の要件を満たすことができます。

2.多くの手術件数

当院は大阪府指定癌診療拠点病院、日本医療機能評価機構認定病院、卒後臨床研修評価機構認定病院であります。大阪府下でも多くの手術件数を誇り、また大阪府指定二次救急医療機関でもあるため救急診療にも力を入れています。(外科ホームページ手術件数を参照ください)また急性腹症などの緊急手術も多くおこなっています。外科、消化器外科専門医育成において決して不足のない多くの経験を積めることができます。

ロボット手術センター

消化器外科・産婦人科・泌尿器科領域において現在行っている術式をより安全に、そして広がり続ける新規術式の導入に対応することを目的とし開設されました。当院は、平成27年5月よりロボット手術を開始しており、令和5年2月にはダビンチXiも導入し、現在消化器外科手術は大腸疾患を積極的に行っています。ロボット手術に精通した指導医のもと、たくさんの手術を毎週木曜日におこなっています。

腹部ヘルニアセンター

ヘルニアセンターを2025年4月に開設しました。消化器外科に精通した外科医、泌尿器科医、形成外科医、大阪大学医学部小児外科非常勤医で構成されています。鼠経ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、直腸脱が主たる疾患です。当院では、低侵襲手術(腹腔鏡下ヘルニア修復術)を積極的に行なっています。2024年度約120症例の鼠経ヘルニア手術のうち約7割をTAPP法(Trans-Abdominal Pre-Peritoneal approach)で行いました。今後は更なる症例数の増加が考えられます。また、全身麻酔の難しい患者さん、腹腔鏡手術の難しい患者さんには局所麻酔下での前方アプローチ手術も積極的に行っています。このように低侵襲手術を主に積極的に取り組んでいます。

3.多くの化学療法件数

最近の傾向として進行癌の治療は集学的治療が主流となってきました。集学的治療とは手術や化学療法や放射線療法などさまざまな治療を適宜組み合わせていくことです。この過程においても外科医の化学療法に携わる機会は、腫瘍内科医よりも多いと言っても過言ではありません。また、補助療法に関しては、ほとんど我々外科医が関与しております。抗癌剤、分子標的薬、免疫チェック阻害剤など最近はどんどんと新薬が開発されている状況です。

4.充実しているチーム医療

当院は先ほども記載したとおり地域癌診療連携拠点病院です。拠点病院として求められる様々な要件を満たし継続するためには高いレベルの基準をクリアしなくてはなりません。その中でもチーム医療は重要な役割を担っています。緩和医療チーム、NST(栄養サポート)チーム、ICT(感染対策)チーム、化学療法チームなど活発に活動しており患者さんのサポートを行っています。

5.低侵襲手術 ロボット支援手術に対する取り組み

低侵襲手術が普及している状況で臨床研修医、専攻医のトレーニングを充実させています。腹腔鏡ドライボックスを用いてトレーニングを行っています。限られた時間でのトレーニングを重ねることにより個人の技量をあげていかなければなりません。当科では折り鶴トレーニングなどを導入し要領よく技量の向上をめざしています。

[ 腹腔鏡器具を用いて折り紙の鶴を完成させる”折り鶴トレーニング” ]

[ トレーニングによる時間短縮 ]

医師10年目以上
初期・後期研修医

医師/執刀年数によらず同じ練習効率を得られる。

50羽での(平均)完成時間

  • 10年目以上:12.0分
  • 研修医:11.3分

6.学術活動

全国学術総会や地域研究会、地方会での発表を積極的に行っています。個人の業績となるのは当然ですが今後の臨床へのスキルアップに繋がると考えています。また発表にとどまらず、論文の形にして将来に残るように指導しています。

当院での外科消化器外科専門医育成プログラム(大阪大学 専門研修プログラム

1.まず外科専門医を取得

①最低手術経験数350例(内視鏡手術10例)
②領域問わず術者120例
③学術活動(研究発表または論文発表)

(2年半は当院で修練し、心臓・大血管など当院で経験できない症例は半年大阪大学での研修になります)

この間、大阪大学消化器外科主催の年4回行われる「専門医を目指す消化器セミナー」や腸管吻合のハンズオンセミナー、ビデオコンテスト、症例検討、特別講演などを通じて専攻医のレベルアップを行っています。大学が主催する年1回「大阪内視鏡外科セミナー」、アニマルラボを通して、内視鏡手術のトレーニングを行っています。「真皮縫合コンテスト」にも参加して研鑽してもらいます。

2.卒後5年目の夏に外科専門医試験を受験

3.その後消化器外科領域の全般的、専門的な修練を行い、手術(中・高難度手術20例以上を含んで50例以上の手術経験必須)のみならず学会参加や消化器外科学会教育講座受講、研究発表(3件)、論文発表(3編)を重ねて、4年後に消化器外科専門医試験を受ける資格を取得していただきます。

(参考資料)

外科専門医取得に必要な条件

1)診療経験

  • 最低手術経験数 350例
  • 術者として 120例
  • 消化管及び腹部内臓 50例
  • 乳腺 10例
  • 呼吸器 10例
  • 心臓・大血管 10例
  • 末梢血管 10例
  • 頭頚部・体表・内分泌外科 10例
  • 小児外科 10例
  • 外傷 10点
  • 内視鏡手術 10例

消化器外科専門医取得に必要な条件

1)診療経験

  • 臨床研修終了後,指定修練施設(認定施設及び関連施設)において通算4年間以上の修練を行っている
  • 300例以上の手術経験
  • 術者として50例以上の手術経験を必須とし,そのうち中・高難度手術から20例以上の術者としての手術経験を必須とする.
  • 食道癌の手術 3例
  • 胃癌の手術 10例(術者5例以上を含む)
  • 結腸癌の手術 10例(術者5例以上を含む)
  • 直腸癌の手術 5例
  • 膵頭十二指腸切除術 5例
  • 肝切除術 5例
  • 腹腔鏡下胆嚢摘出術 10例(術者5例以上を含む)
  • 腸閉塞の手術 5例(術者3例以上を含む)
  • 急性汎発性腹膜炎の手術 5例(術者3例以上を含む)

大阪大学消化器外科ホームページより一部抜粋

外科・消化器外科 1週間の予定表

 
7:30-8:30 術前・術後カンファレンス、抄読会            
8:15-8:30 カンファレンス    
8:45-17:00 予定手術    
9:00-17:00 外来・病棟業務    
16:30-17:00消化管内視鏡カンファレンス            
16:00-17:00 呼吸器カンファレンス            
9:00-12:00 上部消化管内視鏡検査            
13:00-17:00 大腸内視鏡検査            
14:00-15:00 気管支鏡検査          

当科における働き方改革の取り組み

消化器外科には、上部消化管グループ、下部消化管グループ、肝胆膵グループがあり、グループで診療に当たっています(細かな指示は主治医が出しています)。
手術などの説明は平日の時間内に行うことを患者・家族に周知しています。
医師事務作業補助者がサポートしています。
特定研修修了看護師や臨床工学技士によるタスク・シフトを進めています。
休日・深夜・時間外の緊急手術に対する割増加算とインセンティブが付きます。
当直明けは遅くても昼までに帰宅してもらいます。
オンコール等で夜間に勤務した場合は代償休息を取ってもらいます。
勤務体制はフレックスタイム制を取っており、子育ての医師にとって働きやすい環境です。
育休制度や院内保育・病児保育を利用できます。
年休(最低5日)を義務化しています。

最後に

われわれは“楽しく働く”をモットーにしているプロフェッショナル集団です。
まずは見学に来てください。見学の申し込みや問い合わせに関しては、事務部経営人事室までご連絡ください。ぜひ仲間になって一緒に働きましょう。心よりお待ちしております。

問い合わせ先 箕面市立病院事務部経営人事室
住所:〒562-0014 大阪府箕面市萱野5丁目7-1
電話:072-728-2034
ファクス:072-728-8232
E-mail:minoh-hpkensyu@kyowakai.com