胃腸センター

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    胃腸センター

    胃腸の病気について、内科外科中央放射線部臨床病理部看護局薬剤部がそれぞれの領域にとらわれず、共同で治療するための医療チームです。
    かかりつけ医から地域医療室を通じて予約していただきますようお願いします。

  • 大腸疾患について

    患者さまの療養意欲を高め、望ましい療養が維持できるように日々支援しています。

    血便が出る。便潜血反応で陽性といわれた。

    便潜血反応陽性と言われた方の約70パーセントは痔によるものといわれています。しかし、痔以外の病気が原因となる場合があります。恥ずかしがらずに、検査を受けることをお勧めします。

    〈 便潜血陽性になる疾患例 〉

    痔、大腸がん、大腸ポリープ、炎症性腸疾患、胃腸炎、胃がん・食道がん、胃潰瘍、憩室炎、その他

    便秘がひどい。
    便秘の原因には機能的なもの(腸の動きが悪い)と機械的なもの(腸が狭くなっている)の2種類があります。 機械的なものの中には痔核(イボ痔)や裂肛(切れ痔)によって肛門が狭くなる、大腸がんによって便の排出が妨げられるなどがあります。いずれの場合も専門家の診断を必要とします。最近、便通の状態に変化があった場合は診察を受けてください。
    下痢がひどい。
    下痢は急性胃腸炎(いわゆる食あたり)によって起きる場合が多いのですが、炎症性腸疾患や虚血性腸炎などでも起きることがあります。大腸がんでも下痢が起きる場合があります。脱水状態になることもありますので、下痢がひどいときは、胃腸センターを受診ください。
    肛門が痛む。

    肛門が痛む原因としての肛門疾患はいろいろあります。診察を受けることに抵抗のある方もいらっしゃいますが、出血・痛み等の症状がある場合は医師の必要です。特に、肛門から排便ごとにできもののようなものが出てくる場合や、便秘がひどい場合、さらに出血がひどい場合などは適切な処置を必要とすることが多いので、必ず診察を受けてください。

    1. 大腸がん
    2. 痔核
      内痔核、外痔核
    3. 裂肛
    4. 痔ろう
    5. 腫瘍
    大腸の検査

    大腸の検査は、詳しく調べるには大腸内視鏡と注腸検査が一般的です。当院では大腸内視鏡の検査は1年間に1000人以上のかたが受けられています。必要に応じて日帰り入院の設備もありますので、一度ご相談ください。

    検査 特長 欠点
    血液検査 簡単、医師の技術を要しない 早期発見は困難
    便潜血検査 簡単で医師の技術を要しない 早期発見には役に立たない。痔でも陽性になる
    バリウム検査 がんの大きさ・形がわかる。内視鏡検査が困難な人にもできる。 医師の技術で正確さ、苦痛が大きく異なる。下剤の準備が必要。見落としがある可能性がある
    内視鏡検査 小さながんも確実に診断できる。同時にポリープ切除もできる。 医師の技術で正確さ、苦痛が大きく異なる。下剤の準備が必要
    大腸の病気
    1. 大腸がん
      大腸の悪性腫瘍であり、手術などの治療が必要です。
    2. 大腸腺腫
      大腸の良性腫瘍であり、大きくなるとがん化するといわれています。
    3. 大腸過形成ポリープ
      大腸の良性のできもので、その多くは治療する必要がありません。
    4. 炎症性腸疾患
      原因不明の炎症を伴う病気で、内科と外科の連携での治療が必要です。
      1. 潰瘍性大腸炎
      2. クローン病
    5. 急性腸炎
      いわゆる食あたりが多いが、治療が必須の場合があります。
      1. 感染性腸炎
      2. 非感染性腸炎
    6. 感染性慢性腸炎
      専門家でないとなかなか診断しにくい、比較的まれな病気です。
      1. 腸結核
      2. アメーバ赤痢
    7. 急性虫垂炎
      一般に「もうちょう」といわれる病気で、時に手術が必要です。
    8. 憩室炎
      大腸の壁の小さなくぼみの炎症です。薬で治る場合が多いです。
    大腸の病気の治療法(大腸の腫瘍について)

    当センターでは患者に優しい治療を心がけています。痛みの少ない内視鏡治療や腹腔鏡治療を行い。できるかぎり人工肛門のつかない手術を心がけています。

    手術療法

    内視鏡的切除術…大腸内視鏡を使って切除します。
    手術(開腹)…一般的に言われる手術です。
    腹腔鏡下手術…おなかの内部にカメラを入れて観察し、大腸を切除します。

    化学療法

    悪性の腫瘍に対して、抗がん剤を用いて、点滴注射や内服薬で治療します。最近、副作用が少なく、効果が期待される薬が現れています。

    放射線療法

    悪性腫瘍に対して放射線を当てて治療をする方法です。

    内視鏡による治療(ポリープ切除、粘膜切除)

    大腸がんの一部は、大腸がんポリープから進行がんになる可能性があることが知られています。また、ポリープの形をとらないで、進行がんになる平坦型の早期のがんがあることもわかっています。
    そのため、内視鏡の先端から専用の器具を出し、大腸ポリープや早期のがんを切除しなければなりません。出血を予防するため、電気メスを用いたり、場合によっては切除後に止血用のクリップを用います。

    治療前 ブドウ糖注入 電気メスで切除 切除後 クリップで修復
    治療前 ブドウ糖注入 電気メスで切除 切除後 クリップで修復

    手術による治療

    当院での大腸がんに対する手術においても、患者さまに優しい方法を心がけております。
    大腸がんのうち約半数は、肛門に近い直腸の部位に発生します。この直腸がんを手術で切除する際に、直腸周辺の神経を一緒に切除すると、手術後に排尿障害や男性の勃起不全が起きることが知られています。当院では、直腸周囲の神経を温存することで、術後のそのような機能不全を防ぐ手術を行っております。
    また、直腸がんで肛門に近い場合は、肛門を切除して人工肛門を作らなければいけない場合があります。しかし、当院ではできる限り肛門を残す手術を行っており、それにより術後の生活の質が低下しないように心がけています。

    腹腔鏡を用いた手術

    内視鏡による治療を行うことができない場合や少し大きな大腸がんに対しては、テレビ画面を確認しながら、腹腔鏡を用いてお腹を小さく切る腹腔鏡下手術を行っています。お腹に大きくメスを入れないので手術後の回復が早く、手術後の痛みも軽減されます。ただし、この手術を行うには医師が十分にトレーニングを受ける必要があります。当院では十分にトレーニングを受け、さらに今までに当院で100例を超える患者さまを執刀した経験豊富な外科医が執刀しますので、患者さまに優しい手術を実践しています。

    化学療法

    進行大腸がん方に対して、当院では積極的に薬を用いた化学療法を行っています。大腸がんに対する薬は近年著しく改善し、副作用が少なくがんの増大を抑えたり、時にがんを小さくする複数の薬剤の組み合わせに対する治療検査が、大学病院や国立病院を中心をする全国47施設のグループ(Japan Clinical Oncology Group)で行われています。当院はそのグループに参加し、患者さまにとってより効果的でしかも副作用の少ない日本で最先端の化学治療を行っています。必要に応じて入院していただくこともありますが、基本的に入院せず、点滴センターを利用して通院で化学治療を受けていただけます。生活の質を下げることなくがんに対する十分な化学治療を行っています。

  • 検査・治療案内

    ■実施している検査・治療

    【検査】
    1. 上部内視鏡検査(食道・胃・十二指腸)
    2. 下部内視鏡検査(大腸・肛門)
    【治療】
    1. 胃潰瘍に対する内視鏡下粘膜切除術
    2. 大腸腫瘍に対する内視鏡下粘膜切除術
    3. 胃腸の腫瘍に対する腹腔鏡下手術
    4. 胃がん・大腸がんに対する各種の機能温存手術(人工肛門のない手術、排尿機能・性機能温存手術など)
    5. 胃がん・大腸がんに対する各種の拡大手術

    ■実施していない検査・治療

    【治療】
    1. TEM(transanal Endoscopic Microsurgery:経肛門的内視鏡下マイクロサージェリー)